めぐり堂書店 ことから屋 | 日記 | 今日のことから〔間〕(あわい)

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めぐり堂書店 ことから屋 の日記

今日のことから〔間〕(あわい)

2015.02.16

能楽師の安田登さんが書かれた「あわいの力」という本を読みました。 副題は “「心の時代」の次を生きる”。   古代中国で漢字が生まれた頃、「心」という字がなかった。古代の人は、カラダで感じている「今」しか認識していなかったが、文字の発明により 「過去や未来を認識」できるようになって、そこから 悲しみ、恨み、不安、恐怖などの感情が生まれ、苦しむようになった。 さらに現代人は、身体感覚が衰弱し、かわりに 心が肥大化し過ぎて、精神病になる人が増えている、と安田さんは言います。   ネット情報や 職場でのやり取りなど、〔外部〕の情報に 振り回されるか、もしくは自分の〔内部〕に引きこもって 堂々巡りを繰り返す、か、いずれにしても 「自分が、自分が」という 「心に苦しめられる」状態に陥っている人が多い、と。   この状況を解消するために、「 『間』(あわい)の力」を身に付けよう、というのが筆者の主張です。   銭湯で裸の付き合いをしてみたり、夜の怪しい飲み屋で知らない人達と語り合ったり、温泉につかってお湯や風景とカラダで一体になってみたり、俳人 松尾芭蕉の「奥の細道」を読みながら 実際に東北地方をみんなで何週間も 歩いてみたり、音楽や文学や海外放浪など 非実用的で 大好きな事にのめり込んでみたり・・・   そんな事をしていると、「自分が、自分が」という我が消えて、みんなも自分も一緒くたになって楽しみを味わえるようになるそうです。   「外界」と「自分の内界」の 境界線=間(あわい)が 開いた状態。   古代文字の〔間〕の字も、門の前に 日(肉)を捧げて 神に通じる門が開くように 祈りを捧げている形だそうです。   カラダ感覚が高まれば、自分と 周りの人や環境との〔間〕を活かせるという主張は、私も実感として納得できますね。

今日のことから〔間〕(あわい)

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