めぐり堂書店 ことから屋 の日記
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今日のことから〔継〕
2015.02.02
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今日の ことからは〔継〕(つぐ)です。 当店の旧店舗の家に、この度 御入居された人に 先日お会いしました。仏師になるべく京都へ移住して修業されてる若い男性の方でした。もともと製薬会社で勤められていたそうですが、「命を 形あるものに彫り込みたい」と、一念発起して脱サラ。10年間 修業を積んでこられたそうで、「来年には 独立したいんです」と その為の工房 兼 住居として この物件を選んで下さったそうです。和室には 御自身が彫られた小さな仏像が置かれていて、この家を うまく生かして下さって下さってるのがひしひしと感じられました。 かつて自分が店をやっていた場所を しっかり継いで下さってるのが嬉しかったです。 古代文字の〔継〕という字は、右側の 機織りの糸が切断された状態に 左側の糸を新たに加えて 継いでいる状態。 糸も布も 人の繋がりも。動いて手を加えるからこそ、継がれていくものなのかもしれませんね。
