めぐり堂書店 ことから屋 の日記
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〔御報告〕 朗読会 源氏物語「空蝉」の巻(8.29(土))
2015.08.30
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8月29日(土)、ことから屋にて 源氏物語の朗読会「空蝉」の巻を 開催しました。
当日は 激しい雨の後の 蒸し暑さの中、 駆けつけて下さった皆さんと
冷茶と水菓子をかじりながら 朗読そして感想・雑談の形式で進めさせて頂きました。
既婚の女性に 無理やり逢おうと図る、
そのために その女性の幼い弟も利用する、
忍び込んだものの、間違って 別の女性の方へ行ってしまい 懸命に言い訳する、
逃げた女性の 衣を 持ち帰って ものおもいにふける・・・
そんな自分本位な 光源氏に対し、
特に 女性の参加者からは 厳しい意見が続出しましたが(笑)
「女(空蝉)も、源氏の事が嫌だった訳じゃない、のかも。
逃げたんじゃなくて、 実は、人目を はばからずに逢える場所へ
源氏を 誘導しようとしたんじゃないか――」
という斬新な意見も、男性の側から出ました。
感じ方の違いは 面白いです(笑)
主語や対象物を はっきり記さない古文は、
その あいまいさ ゆえに
場面によって 解釈が分かれる事も 少なからずありますが。
微妙な心の揺れや 雰囲気の変化を 豊かに描き出す言葉がたくさんあって
見えないところを想像・体感させてくれるのが
古文の魅力ではないか、と 今回も 実感しました。
カラダで感じる 源氏物語
古文・やまと言葉で センスを育もう
というのが、当会の 目指すところです。
がっちりとした古典の勉強会ではなく、
古文を題材に感想雑談を交えながら 心と言葉のセンスアップを図る ワークショップ、
というイメージで やっています。
次回は 10月下旬の 予定 どうぞ、興味のあるは 御参加ください。
